香ばしい焼目が食欲そそる、みんな大好き焼餃子!それぞれ個性あふれる5店舗の焼餃子と、ぜひ一緒に食べてほしいおすすめメニューをご紹介!
ギョーザでちょっと一杯。酒のアテで味変も!?四条大宮[酒食堂 餃子屋 燦]
大宮通を四条から南へ。高辻通を少し西に入ったところにある居酒屋。店名の通り、名物は餃子。薄目ながらもっちりと引きのある皮に、キャベツやニラなど、野菜をたっぷり使った餡が包まれている。ミンチには粗挽きと中挽きの二種類の豚肉をブレンドし、軽やかさと肉肉しさを両立。お酒だけでなく、ご飯もモリモリ進む絶妙なバランスが唯一無二のおいしさ。
アテメニューの人気者「ニラ月見」は餃子の味変にもおすすめ!シャキシャキとした食感を残して湯がいたニラと、しょうゆベースの自家製ニラダレ、そして黄金色の卵黄を混ぜて食べる定番の酒のアテ。餃子に付けて食べると、まったり甘辛、親しみやすい味わいのご飯のお供に変身!
店を切り盛りする店主夫妻のざっくばらんな雰囲気が通いやすい。お酒好きも、そうでない人もおいしい、楽しい一軒!
「餃子とあまいものといろいろ」がおいしい、五条壬生川[みこ]
五条壬生川近くの路地に佇む「みこ」は、お酒の飲める喫茶店。他と少し違うのは「餃子が食べられる」という個性を持つこと。メニューにはお酒に餃子とアテ、そして洋菓子や和菓子が並び、もちろんコーヒーも用意。昼から夜までの通し営業だから、過ごし方は自在。
店では焼餃子と水餃子を用意し、それぞれ皮を変えて提供する。焼餃子の皮には油を織り込んで作るパイ生地に倣った製法を採用。餡には、亀岡市の福井農園から仕入れるものをはじめ京都の地野菜を中心に使用し、定番のプレーンとセルリー(セロリ)、羊の他、季節の素材を使った限定餃子がその時々に登場する。
季節の味覚を使ったお菓子も見逃せない。だいたい3~4日ごとにメニューが変わり、洋菓子か和菓子が店主の気まぐれでラインナップ。1日限定のものもあるので、その日のお菓子がどんなものかは訪れてみてのお楽しみ。
餃子や焼豚で乾杯!四条烏丸の新しい中華[餃子屋かず]
2024年2月、餃子をメインにした新しいスタイルの居酒屋がオープン。餃子はスタンダードな味わいを目指し、あえて一種類のみ提供。豚ミンチやキャベツに加え、玉ネギなどの野菜をたっぷり使った餡を、薄めの皮で丁寧に包んでいる。
タレは、系列のおでん店「御幸町ONO」の料理長が考案。自家製の味噌ダレに加え、柚子胡椒と練りからしを皿に添えている。卓上の自家製ラー油などを、自由に組み合わせて召し上がれ。
サイドメニューは、「焼きめし」や「焼きそば」など、シンプルに約10種類に絞り込む。特に焼豚は、噛むほどに脂身の旨みが広がる自慢の逸品。
一人での来店も大歓迎!外国人や女性など、幅広い層の方が訪れるという。夜の仏光寺通をほのかに照らす餃子のネオンサインが温かく迎えてくれる。
パリパリ焼き餃子とモチモチ水餃子。東山三条の人気店[中国料理 東北家]の選べないおいしさ!
東山三条交差点から北へすぐのところにある中国料理店。焼き餃子はご覧の通りの羽根付きタイプ。口に入れれば「パリパリ」を通り越して「バリバリッ」と音がするほど歯ごたえのある羽根に、思わず笑顔になる。
湯気を纏った湯がきたての水餃子は、ちゅるちゅるの舌触りとモチモチの食感が楽しい。水餃子の餡は、白菜、ニラ、豚ミンチ、そして隠し味に干しエビを加えたもの。ひと食みすれば旨みたっぷりの汁が口いっぱいに溢れ、深い味わいが食べ終わっても心地よい余韻を残す。
厨房に立つ長生さんは、本国中国のホテルで15年にわたり経験を積んだのち来日。中国料理調理師の最高位を意味する称号・特級厨師の資格を持つ。ホールで接客をする妻の李さんの包み込むような溌剌とした笑顔には、注文のたびに元気がもらえる。いつでも、どんな人でも分け隔てなく迎えてくれるおいしさがここにある。
新感覚のスパイス創作うどんと餃子が名物。祇園の居酒屋[UDON MAIN]
骨董品や古美術店が立ち並ぶ、祇園・新門前通にあるうどん・餃子居酒屋。ほとんどのメニューにスパイスを使い、お酒に合う他にない味わいに仕上げる。オープン当初から続く「スパイスうどん」に加え、現在では餃子も看板メニューのひとつ。店主の母のレシピを受け継いだ餃子で、店主が考案した2種類の自家製スパイスダレを付けて提供している。
肉の倍量の野菜が入ったシャキシャキ食感の餃子は店で手包みし、にんにくの有無に応じて2種類を用意。にんにく入りの「ニラ餃子」には、「花椒酢しょうゆ」と「ヤンニン醤油」を添える。スパイスの種類や数が異なるタレごとに、風味の違いがはっきりと堪能できる。
餃子とともにぜひ味わってほしいのが、「スパイスうどん」。2種類の国産昆布と4種類の節から引いた出汁をベースに、「スパイスインストラクター」の資格を持つ店主母と協力し、店主がスパイスを調合。試作を重ねて完成させた渾身のメニューが揃う。中でも「パクチー味噌赤地鶏団子うどん」は定番人気。