築140年の京町家で楽しむ8層17種のパフェ

イチオシ人気メニューの「NEW西陣パフェ~ひとえふたえ~」1,320円

「町家カフェ」黎明期の2000年から、西陣・寺之内通浄福寺東角で営むカフェ。築140年の本格的織屋建ての開放感ある町家で、和洋の垣根を越えたバラエティ豊かなスイーツや光サイフォンで淹れるコーヒーが楽しめる。一番人気のメニューは「NEW西陣パフェ~ひとえふたえ~」。彩り美しい西陣織をイメージしたバラエティ豊かな味わいが、こぼれんばかりに盛り付けられている。

 

「和と洋」「甘と辛」。幾重にも重なる味わいに最後まで食べ飽きない

味のポイントは、上に刺さった半円型の海老せんべい。おいしさにこだわり、手焼きした香ばしさが味わいに奥行きを出す

テーマは「重ねる」。チョコレート、きなこ、抹茶、3種のアイスに、ハート型のあられ、串に刺さったいちごミルク味のわらび餅にチョコレートチュイール、そして手焼きの海老せんべいなど、「和と洋」「甘と辛」が織りなす味覚の彩りに、思わず声の出るような驚きと、おいしさが詰まっている。グラスの下層部には、隠し味に醤油を加えた生クリーム、抹茶のチュイール・ソース・わらび餅、ラズベリークリーム、そしてコーヒーあられに、オレンジを忍ばせたアイスショコラ、チョコレートソースが控える。

 

「織屋建て」ならではの趣きと開放感ある店内で憩いの時間を過ごす

西陣織の織物工場として使われていた「織屋建て」の京町家をリノベーションしている

旧織場を活かした吹き抜けになっているため、独特の開放感がある。奥の坪庭から入る光と、輝く緑が目に優しい。低めのソファとテーブルがマッチし、ゆったりくつろげる空間。西陣界隈の散策のひと休みにぴったり。また、あられ焼き体験もできる。(※あられ焼き体験は前日までの電話予約が必要)

 

西陣織に使われる「紋紙」が涼しげなアクセントに

窓には、「紋紙」があしらわれている。「紋紙」とは、いわば西陣織の設計図で、きらびやかな西陣織の柄行を決める美の要。こんなところからも「西陣らしさ」が感じられる。

 

店内の一角には「京西陣菓匠宗禅」のユニークで多彩な商品が並ぶ

あられ処からスタートした「京西陣菓匠宗禅」は、「串わらび」や「POTETOTEPO和スイートポテト」など、和なおいしさを起点にしたユニークなスイーツを次々開発。飽くなき探究心と和菓子への敬愛、そしてあふれる情熱で、「新和菓子」としての和菓子文化の裾野を日々広げている。

 

紅殻(べんがら)塗りの格子が趣深い外観

寺之内通浄福寺東角になくてはならない風景

2024年4月には、「体験できるカフェ」をコンセプトにリニューアルオープン。〈食べる〉だけではない楽しみや味わいを体験できるメニューが多彩に揃う。伝統文化と遊び心が交差するカフェとして、地域でも愛されている。