季節の「おいしい!」を詰め込んだ、店主謹製のパフェ

4月に満1周年を迎えた二条のカフェ。メニューに並ぶのは、食べることに目がないという店主自身が「ほんとうにおいしいと思えるもの」。パフェやケーキなどのスイーツ、フォカッチャとスープのセット、プレートごはんなど、ほぼ半月ごとに顔ぶれが変わり、一期一会のおいしい出会いが楽しめる。ワンドリンク制(プレートごはん除く)

7月のパフェは「杏のアジアンぜんざいパフェ」(※現在は終了)。杏を果肉の存在感を残したシロップ漬けにし、夏の火照った体を冷却する効果があるといわれる緑豆を炊いた餡と合わせた。緑豆餡は旬の新生姜でアクセントを効かせた清涼感のある味わい。手作りアイスミルクの練乳の効いた甘さともっちりとした白玉の食感も相まって、ノスタルジックなおいしさに浸れる。さらにその下にはジャスミンティーゼリーとアーモンドミルクのブラマンジェが。ふわっと香るジャスミンティーの爽やかかつ華やかな風味のゼリーに驚き、杏とも相性抜群のブランマンジェの「ちゅるん」とした喉越しで食べ終える。店主の創意工夫が凝らされた心尽くしのひと品。もちろんトップに飾られたクッキーも自家製。8月は、桃のコンポートと烏龍茶を使ったパフェが登場予定。
一度食べたら忘れられない味に魅せられて、通い詰める常連客も

イベント出店や西陣の「IWASHI COFFEE」での間借り営業を続ける傍ら、カフェや菓子店、飲食店などで経験を積んできた店主。その味覚と飽くなき食への探究心に一度魅了された人が、そのまま常連客になることも少なくないそう。「とにかく食べること全般が好き」という店主の言葉通り、食材やレシピ、店などおいしいものにまつわる話題で、カウンターごしに盛り上がることもしばしば。好きな旅行も、かならず「食メイン」で旅程を立てるそう。先日はタイに滞在して、現地でタイの紅茶の魅力に出会ったばかり。南国ならではの甘い紅茶は今後メニューに登場予定。台湾のお茶など、ドリンクメニューにも〈食探求〉の収穫が。
焼き菓子や雑貨などが並ぶ一角も魅力たっぷり

焼き菓子やフォカッチャなど、テイクアウトだけの利用もOK。品揃えはタイミングによって変わるので、リクエストやまとめて購入する予定がある場合は、前もって相談するのがおすすめ。

周辺の二条エリアの雰囲気も店を訪れる楽しみ

店を構えるJR二条駅の南西エリアは、町家や古民家も多く残る京都らしい雰囲気。地図を見ながらたどる道行きも歩いて楽しい。エントランスの窓ガラスには、ロゴやショップカードを手掛けたイラストレーター・デザイナーMatsui Izumiさんによる手描きイラストが。下絵なしの一発描きで仕上げられたというこちらもお見逃しなく。

8月前半に休業の予定があるため、来店の際にはインスタグラムを要確認。