眺めてうっとり、食べて満足。甘くて冷たい素敵なパフェを集めました。
[CLASSLOBE by world tea labo]の「サステナブル」なフルーツパフェ
仏光寺通高倉西入にある町家カフェ。中庭からの柔らかな陽光が差し込む店内で、フルーツが主役の華やかなパフェが味わえる。看板メニューは、「メランジェパフェ」。数種類のフルーツを混ぜ合わせたコンフィチュールを使い、フルーツの自然な甘みと酸味が調和した爽やかな味わいが特徴。中でも人気の「金柑とオレンジのパフェ」は、金柑やオレンジ、岡山産みかんなどのコンフィチュールを上に添えている。
メランジェパフェのテーマは「サステナブル」。コンフィチュールには無農薬・減農薬のフルーツに加え、B級品や半冷凍のものを積極的に使用し、環境や農産業、フードロスの削減に配慮している。
盛り付けは、あえて抜け感を重視。余白と素材のコントラストが絶妙なグラスに、思わず引き込まれてしまう。
[京町家茶房 宗禅]の8層17種の味わいが楽しめる名物パフェ
「町家カフェ」黎明期の2000年から、西陣・寺之内通浄福寺東角で営むカフェ。一番人気のメニューは「NEW西陣パフェ~ひとえふたえ~」。彩り美しい西陣織をイメージしたバラエティ豊かな味わいが、こぼれんばかりに盛り付けられている。
テーマは「重ねる」。チョコレート、きなこ、抹茶、3種のアイスに、ハート型のあられ、串に刺さったいちごミルク味のわらび餅にチョコレートチュイール、そして手焼きの海老せんべいなど、「和と洋」「甘と辛」が織りなす味覚の彩りに、思わず声の出るような驚きと、おいしさが詰まっている。グラスの下層部には、隠し味に醤油を加えた生クリーム、抹茶のチュイール・ソース・わらび餅、ラズベリークリーム、そしてコーヒーあられに、オレンジを忍ばせたアイスショコラ、チョコレートソースが控える。
毎月変わるお楽しみ。[Sasha]の旬の甘味が詰まった手作りパフェ
4月に満1周年を迎えた二条のカフェ。メニューに並ぶのは、食べることに目がないという店主自身が「ほんとうにおいしいと思えるもの」。パフェやケーキなどのスイーツ、フォカッチャとスープのセット、プレートごはんなど、ほぼ半月ごとに顔ぶれが変わり、一期一会のおいしい出会いが楽しめる。
写真のパフェは「杏のアジアンぜんざいパフェ」(※現在は終了)。杏を果肉の存在感を残したシロップ漬けにし、夏の火照った体を冷却する効果があるといわれる緑豆を炊いた餡と合わせた。緑豆餡は旬の新生姜でアクセントを効かせた清涼感のある味わい。手作りアイスミルクの練乳の効いた甘さともっちりとした白玉の食感も相まって、ノスタルジックなおいしさに浸れる。さらにその下にはジャスミンティーゼリーとアーモンドミルクのブラマンジェが。
8月は、桃のコンポートと烏龍茶を使ったパフェが登場予定。
めくるめく食感の変化を楽しむ。[こむぎと]の季節のパフェ
金閣寺近く、西陣の住宅街にあるクラフトギャラリー「PolarSta(ポーラスタ)」内のカフェ。個性あふれる作品に囲まれた他にはない空間で、カフェ店主が手がける焼菓子や生菓子、グラスデザートなどが楽しめる。
なかでも人気なのが、果物をはじめ旬の素材を使ったパフェ。主役となる素材に合わせて、パフェを構成するパーツやグラスの形を変え、その年、その季節だけの特別なデザートに仕上げている。取材時は、梅雨のじめじめした空気を吹き飛ばすような「キウイのパフェ」の提供期間(※現在は終了)。ひとつのメニューは仕入れによるものの、およそ1ヶ月は楽しめるそう。
「素材の味を生かす」こととともに、店主が大切にしているのが「食感」。パフェは、次の層に出会う期待感を大切にして構成されており、ソルベのシャクッ、ジュレのフルン、メレンゲのサクサクなど、ひと口ごとに訪れる食感の変化にわくわくと心躍る。