リッチに焼き上げた「アメリカンショートケーキ」は、この店のスペシャリテ

自家製おやつとコーヒー、アートのカフェ

二条駅の北側、自動車教習所そばにある小さなカフェ。焼きっぱなしのシンプルな焼き菓子やコーヒーをはじめ、モーニングセットやご飯もの、トーストやドリンク類など、多彩なメニューが揃う。

中でも注目は、店の看板メニュー「アメリカンショートケーキ」。日本でいうところの「ショートケーキ」、つまりスポンジに生クリームとフルーツを挟んだり、飾ったりするケーキとは違うそのビジュアルに、初めて見る人は驚くかも?!

これが「CAFE POTARI」のアメリカンショートケーキ(店内650円・テイクアウト500円)※価格変更の場合あり

アメリカで「ショートケーキ」といえば、厚みのあるホットビスケットに、生クリームとフルーツを挟んだもの。こちらでは、そんなアメリカンスタイルのショートケーキを独自にアレンジ。卵と牛乳を使わず、バターと乳脂肪分が高い生クリームで練った生地を焼き上げた自家製ビスケットは、濃厚なバニラの香りが印象的。一般的なビスケットよりさらにリッチな味わいに仕上げている。

イートインなら温め直して提供され、表面は香ばしくサクッと軽く、中はふんわりしっとり。まぶされたグラニュー糖のザクザク食感もいいアクセントに。すべての食感がひと口ごとにループして、毎度新鮮な驚きに包まれる。

ふわふわな生クリームとハチミツが添えられており、これがまた、最高の相性!注文ごとにホイップする新鮮なおいしさの生クリームと、すっきりした甘さのアカシアのハチミツを、ぜひ、たっぷりとつけてみて。風味の異なるシンプルな甘さが重なり、口中が幸せで満たされて、もう夢見心地に。

「できるだけ焼き立てを食べてもらいたい」という思いから、毎日少しずつ焼き上げるスタイル。確実に食べたいなら予約がおすすめ。生クリームとハチミツなしのテイクアウトも可能で、数が多い場合は予約必須。いずれもInstagramのDMから受付中。

 

厳選のオーガニックコーヒーは、焼き菓子によく合う

オーガニックブレンドコーヒー650円 ※価格変更の場合あり

コーヒーは、化学肥料や農薬を使わないオーガニックの豆を用意。注文ごとに豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に淹れている。苦みと酸味のバランスがよく、すっきりとした飲み口で、焼菓子とも好相性。

他にも、マフィンや、ベイクドチーズケーキ、クレームブリュレ、レモンケーキなど数種類が並ぶ。最近は、ホールケーキの予約販売をスタート。ホールサイズのレモンケーキは、インパクトあるビジュアルが、焼き菓子好きにはたまらなく魅力的!こちらもInstagramのDMからオーダー可。

 

アート展示やワークショップも。人と人が繋がるカフェ空間

こぢんまりした店内。来店は1組2名までを推奨とのこと

カフェという空間を生かして「人と人とが繋がれる場所」をつくりたいという店主。「頑張っている人を応援したい」との思いから、ワークショップ会場としてスペースを貸し出している。ワークショップの利用は随時募集中というから、気になる方は問い合わせを。

店主の愛猫がモデルになっている、店のオリジナルロゴがかわいい
店のロゴを手掛けたアーティスト「カタオカ ナオ」さんによるイラストを店内で展示販売中

また、店主の知人を中心としてアーティスト作品の展示販売も行っている。

カフェを利用する人だけでなく、ワークショップの参加者やアート作家のファンなど、店を利用する人と人が繋がって新しいコミュニティが生まれていく、そんな未来へ向けて着実に歩みを進めている。

 

二条駅北側。光と風が入る立地は店主のお気に入り

シックな黒い扉とロゴが目印。駐輪は入口左側のスペースのみ可

以前、自転車ショップで働いていたという店主。店名は、自転車用語の「ポタリング」から名付けたそう。「ポタリング」とは、目的地を決めずにのんびりと走ること。この店へもそんな風に、ぜひ、ふらっと訪れてみて。店主が丁寧に作るスイーツやドリンクとともに、アートやカルチャーなど、思いがけない出会いが待っているかも!