柴漬けタルタルソースの京都らしいフィッシュ&チップス

鱧のフィッシュ&チップス 柴漬けタルタルソース(1,600円)

京阪本線「七条」駅から歩いて5分ほど。12種類のクラフトビールが気軽に楽しめる、オープンな雰囲気の店。デリの盛り合わせや自家製カヌレなどの味わい豊かな料理が揃う。定番のフィッシュ&チップスは京都らしい食材でアレンジ。鱧のフライに、自家製の柴漬けタルタルソースを合わせて仕上げている。

 

コク深いタルタルソースの、サクふわ鱧フライとの食感が絶妙

柴漬けタルタルソースをたっぷりつけて召し上がれ

淡いピンクが目を引く、柴漬けタルタルソース。まろやかなマヨネーズをベースに作り、柴漬けの甘酸っぱさが苦手な人でも食べやすい、しっかりとしたコクが広がる。鱧フライは、衣サクサク、中ふわふわ。タルタルソースを絡めると衣が柔らかくなり、サクサクとしっとりの食感のコントラストがたまらない。リッチな味わいのタルタルソースは、ほどよい塩気のポテトにも相性抜群。オイリーな余韻を、ビールでリセットする瞬間がすっきりと心地よい。

 

タルタルソースのポテトサラダに、焼き八つ橋も見逃せない

ハモンセラーノ産生ハムと半熟卵のポテトサラダ(900円)、焼き八つ橋クリームチーズ(800円)

自家製タルタルソースを使った料理はほかにも。「ハモンセラーノ産生ハムと半熟卵のポテトサラダ」は、クリーミーで優しい味のポテトサラダにタルタルソースのコクがよく合う、おつまみに欠かせない一品。ポテトサラダの上に生ハムをひらひらと重ね、とろとろの半熟卵をのせた華やかな見た目で、気持ちがパッと明るくなってうれしい。

さらにテーブルに彩りを添えるなら、京都らしさ満点の「焼き八つ橋クリームチーズ」が店のイチオシ。ニッキの香ばしさとパリパリ食感が印象的で、食べ始めるとつい手が止まらなくなる。ナッツのようにコーヒーと合わせる人も多いそう。

 

クラフトビール(Mサイズ1,200円~、Lサイズ1,400円~)

種類が少しずつ入れ替わるクラフトビールは、ラガーからエールまで個性豊か。「いろんなビールを楽しんで欲しい」との思いで、ブルワリーや味わいの異なるビールを豊富に揃える。

店の醸造所「KYOTO NUDE BREWERY」で醸造したオリジナルブランド「NUDE BEER」のビールもいくつか用意。取材時のおすすめは、アメリカンペールエールの「SEISOU-星霜-」。アメリカンペールエール本来の味わいや香りが伝わるよう、ビールだけでも満喫できるほどの、存在感のある風味に作り上げている。鼻を爽やかに抜けるフルーティな香りのあと、爽快な後味が続き、思わず次の一口が飲みたくなるおいしさが魅力的。

 

自然体で洗練されたデザインの缶も店頭に並ぶ

 

開放的な京町家で、世代や国籍を超えた交流を

京都の中心部に位置しながら、ゆったり広々とした1階
醸造所でかつて飼っていたヤギをモチーフにした、オリジナルTシャツ

京都の文化や価値を守ろうと、築95年以上の京町家をリノベーションした店内。風通しの良い吹き抜けと、ゆとりのある座席が、開放的な雰囲気を生み出す。国籍や世代を問わず、ふらっと立ち寄れる空間で、お酒を片手に気づけば会話が弾みそう。

 

京町家を草木が囲む、ナチュラルな外観