洗練のミニマルカフェで、クリームラテとクロッフルを

クリームラテとキャラメルクロッフルは、人気の組み合わせ

東映太秦映画村からすぐ、コンクリートの外壁が存在感を放つ建物の1階にあるカフェ。店内は、無機質な打ちっぱなしのコンクリートに、ナチュラルウッドや白いファニチャーがやわらかく調和。ミニマルで洗練された空間に自然光が差し込み、観葉植物の緑が穏やかな彩りを添えている。

メニューは、ブラックコーヒーの上にたっぷりのクリームをのせた人気の「アインシュペナー」をはじめ、エスプレッソドリンクのほか、季節のフルーツを使った「フルーツエイド」など、カラフルで愛らしいビジュアルのドリンクが揃う。デザートにはクロッフルを数種類ラインナップ。

 

ふわとろ生クリームがまろやか。やさしい甘さのクリームラテ

ふんわり甘い生クリームがたっぷり。アイスクリームラテ730円 ※ホットもあり

「クリームラテ」は、「アインシュペナー」と並ぶ人気の一杯。白とベージュの淡いグラデーションが愛らしく、とろけるような口あたり。すっきりとキレのあるエスプレッソのほろ苦さと、ミルクのやさしさが溶け合って、ひと口で幸せになれるドリンク。

手煎りで自家焙煎する豆を使ったエスプレッソを注いで

コーヒー豆は少量ずつ焙煎しており、いつでも新鮮な味わいを楽しめる。「クリームラテ」に入れるエスプレッソの量は控えめ。生クリームのコクと甘さを引き立てるやさしい味わいで、コーヒーが得意でない人にもおすすめしたい一杯。

ミルク、生クリーム、エスプレッソの順に重ね、さらに追い生クリームをぽってりと

仕上げにたっぷりとのせられた生クリーム。そのまますくえば、ふわっと軽やかな甘さが楽しめる。それからエスプレッソと混ぜて、味の変化を楽しむのもおすすめ。また、クロッフルについてくるクッキーですくう人も多いそう。

 

焼きたてサクサク。香ばしいキャラメルクロッフルに、とろけるバニラアイスを添えて

バニラアイスにのせた「Lotus」のカラメルビスケットがかわいい。キャラメルクロッフル1,200円

クロッフルとは、クロワッサンをワッフルベーカーで焼いた韓国発祥のスイーツ。「韓国で食べた焼き立ての、あのおいしさを知ってほしい」――その思いでメニューに加えた。定番人気は「キャラメルクロッフル」。注文ごとに焼き上げるサックサクの生地は、バターの香りと甘さが広がり、ほんのり苦みのあるキャラメルソースと相性抜群。熱々のクロッフルに冷たいバニラアイスがとけ合えば、ひと口ごとに感嘆が漏れるおいしさ。

ほかにも、オレオ、ココア、シナモン、抹茶など多彩なフレーバーが並ぶ。毎年夏から秋にかけて人気の「塩キャラメルクロッフル」は10月末まで提供予定。その後も季節限定のシーズナルメニューが続々と登場する。フルーツを使ったカラフルなメニューもお楽しみに。13時までは惣菜や卵を合わせた「ブランチプレート」も数量限定で用意。甘いクロッフルとはまた違う、食事クロッフルの味わいも楽しんでみて。

 

ワークショップやアートが紡ぐ、人と人の心がふれあう時間

柱のない開放的な店内には、ワークショップにも使える大テーブルを配置
壁際のベンチ席も人気。緑を眺めながらゆったり癒やされるひとときを過ごせる

店名に添えられた「cafe&something」というコンセプトのとおり、広々とした空間を、カフェとしてだけでなく、人が集う場にしたいという思いから、現在は毎月ワークショップを開催している。これまでには、オルゴナイトやテクスチャーアート、筆ぺん習字など、ジャンルを問わずさまざまな催しを実施。店主自身もキャンドルや編み物を学んでおり、ゆくゆくは講師として自らワークショップを開く計画も。今後は、象徴的なコンクリートの壁を背景にしたアート作品の展示など、新たな表現が生まれる場所にもしていきたいそう。

 

緑あふれるカフェで生まれる、交流のひととき。誰かの心に届く小さなきっかけを

外にも緑たっぷり。テラス席もあり、気候のいい時期には風を感じながらのんびりするのも素敵
店主の友人である韓国のアーティストが手掛けた、アルミ加工の看板がスタイリッシュ

「人と人との交流の場になれば」――オープン当初からの思いは今も、そしてこれからも。店には、SNSを見て訪れる人や観光客、外国人からご近所さんまで幅広い客層が集う。写真を撮りながら雰囲気を堪能したり、エスプレッソドリンクやクロッフルを味わったり、ワークショップに参加したりと、思い思いの過ごし方を楽しんでいる。その中で生まれる小さな会話やつながりこそが、この店の理想。「どこかで誰かの役に立てれば」――そう話す店主の思いが、緑あふれる心地よい店の空気をやさしく包み込んでいる。