ポーチドエッグに目玉焼き、半熟たまごに温泉たまご。変幻自在のたまごのおいしさは、いつでも「たまらん!」いろいろな、たまごがのった京都のグルメを集めました!
哲学の道すぐ。カフェ[Botanic Coffee Kyoto]で味わう、上品なクロックマダム

鹿ケ谷通沿いのヴィンテージマンションに佇むカフェ。
丸いポーチドエッグが目を引く「クロックマダム」は、人気のフレンチトーストから着想を得たランチメニュー。サラダ・ドリンク付きで、しっかりとした満足感が味わえる。
ベシャメルソースは使わず、卵と牛乳に漬け込んだ食パンに、チーズとハムをのせて焼き上げている。そっと嚙みしめたいほどの繊細なおいしさに感嘆。口に入れた瞬間、トッピングされたフェンネルの豊かな香りが広がり、食パンの優しい甘みを上品に引き立てる。
ポーチドエッグは白身がふるふる、黄身がなめらか。ふわふわの食パンや、とろとろのチーズが一体になった柔らかな食感に、つい笑みがこぼれる。出来立ての温かいうちに、じっくり堪能して。オーダー可能時間は11~14時まで。
カリカリ焼き目に一目惚れ。美しい目玉焼きがのった[タイ料理 AOW]の「ガパオライス」

一乗寺駅すぐの場所で10年以上愛されている小さなタイ料理店。
ガパオライス(鶏ミンチのバジル炒め&ジャスミンライス)は、大ぶりのくし切りにした玉ねぎのシャキシャキ感と鶏肉の肉肉しさが楽しい個性的なひと品。味付けにはナンプラーやオイスターソースのほかタイの醤油を3種類を用い、きび糖や甘醤油の甘みも相まって少しすき焼き風味も感じられる味わい。鶏油を作る際にできる鶏のコラーゲンも加え、まったりとしたまろやかな旨みが味に奥深さを与える。
白身の外側はカリカリ、内側はぷるぷる、黄身はとろとろという見事な目玉焼きは店主の香取さん渾身の焼き加減。うっとり見とれて、おいしく味わって。
パクチーが苦手な方は、「パクチー抜き」もお気軽に。
スペインバル[Tato]のとろ~り半熟卵とジャガイモのタパス

河原町丸太町通を西へすぐに佇む、スペイン国旗はためくスペインバル。
日本在住20年以上のスペイン人店主・タトさんとのおしゃべりを楽しみに訪れる常連客で、店内はいつもにぎやか。
スペインのバルで親しまれる伝統料理「Huevos estrellados(ウエボス・エストレジャドス)」をこちらでは「ピリ辛ポテト 目玉焼きのせ」として提供。皮付きの茹でたジャガイモに、トマトとパプリカのソースをかけ、卵を落としてじっくり焼き上げている。
オリーブオイルとニンニクの香りがふわりと立ちのぼり、食欲を刺激する。ジャガイモの上でふるふると揺れる半熟卵の黄身をそっと割り、とろ~り溢れ出る黄身を絡ませれば、コクのある旨みをまとったホクホク食感がたまらない。
添えられたバゲットで、黄身やソース、オイルをすくって、最後の最後まで存分に堪能してほしい。
つるりんモッチリ。[おうどん一]の温泉卵とバターと明太子が絡み合う手打ち生醤油うどん

東京・新宿の行列店「うどん 慎」のもとで修業した店主の青木さんが2025年6月、「まんざら」系列の新展開として地元京都でうどん店をオープン。
開店以来の人気のひと品「バター、ブラックペッパーと温泉卵と明太子生醬油」は、温泉卵を箸で割り、少しずつ溶けていくバターと混ぜて啜れば、明太子とブラックペッパーの刺激がマイルドに。明太子やネギの風味、バターのコク、温泉卵のまろやかな味わい、生醤油の香りが渾然一体になってうどんに絡まり、啜るほどにハマっていく。
麺に用いる粉は、“つるモチ”食感になるものをセレクト。塩はミネラルの多いもの、出汁にも使用する水は軟水を使用している。つるりんとした口当たりと、もっちりとした気持ちの良い噛み心地は、オーセンティックな讃岐うどんとはまた違った魅力がある。
