10種類以上の野菜やフルーツでモリモリ彩られたアートな窯焼きピザ

京都市街地から車で1時間ほど。右京区京北地域にあるログハウスカフェ。里山の自然に囲まれ、石窯で焼いたオリジナリティあふれるピザが楽しめる。
色とりどりの野菜やフルーツがトッピングされた「生ハムと京北野菜のサラダpizza」は、2021年のオープン以来の名物ピザ。トッピングの野菜やフルーツはなんと10種類以上。盛り付けは立体感を大切に。星型がキュートなミニトマトのヘタはあえてつけたままにし、色を幾重にも重ねるなど、「カヨちゃん」こと店主の松井さんの「どこにもない、オリジナルなピザを作りたい」という思いとイメージが結晶になった一枚。
生地はあらかじめ6つにカットしてあり、まず最初にサラダの要領で野菜や生ハムを食べて、ある程度減ってから生地で具を挟んで食べると食べやすい。ハバネロをオリーブオイルに漬け込んだ自家製の香味オイルでの味変もおすすめ。
京北・西河農園の「電子CB農法」で育てられた無農薬野菜を使用

「生ハムと京北野菜のサラダpizza」には、京北で農園を営む西河さんが届けてくれる新鮮な野菜を使用。作物のちからを電子の力で引き出す「電子CB農法」という技術を用いて無農薬で育てられている。旬の野菜のおいしさを存分に活かしたピザは、年代性別問わず一人1枚ぺろりと平らげられるあっさりとした食べ心地。
早くも人気の新メニュー「とろとろ窯焼きりんご」

2025年11月から、ピザ窯で焼く「とろとろ窯焼きりんご」がメニューに加わった。使用するりんごは時期によって変わるものの、通年で楽しめる。取材時のりんごは、ルビーのような鮮やかな色と爽やかな甘酸っぱさが魅力の紅玉。表面の砂糖が窯焼きすることでパリッとしたアメ状になり、とろとろに仕上がった中身との食感のコントラストがおいしい。
ピザや焼きりんごを焼く石窯は、丹波篠山市の人気店「Kuwa Monpe(クワモンペ)」の創業者・榎本さんの手によるもの。ピザ生地の作り方や使用するチーズなども榎本さん直伝なのだそう。
薪ストーブで店内はあったか。「ワンちゃんOK」のテラス席も



色々な種類の木材をふんだんに使って建てられた、木のぬくもりを感じる空間がここちよい。店内は、デンマーク「アンデルセンストーブ」社の薪ストーブであったか。冬になると雪が降り積もることもある京北地域。薪ストーブの中で揺れる炎を横目に、大きな窓から雪景色を眺めながらピザやホットドリンクが楽しめる。一方、店舗奥のテラス席は愛犬家に人気。気候の良い季節は清々しい時間が過ごせる。
国道162号「周山街道」沿いの憩いのスポット

国道162号「周山街道」沿いに現れる、白い塗り壁にテラコッタ屋根瓦、そして赤い煙突が目印。ツーリングやドライブの休憩に立ち寄る人も多く、広い駐車場にはヨーロッパのクラシックカーやスポーツカー、レアなバイクがズラリと並ぶことも。
「とにかくピザを食べて楽しい気持ちになってほしい」と話す松井さん。そのチャーミングな魅力を慕って、京都市内はもとより大阪や三重など、遠方からも目指して通う人が後を絶たない。
