大きめサイズがうれしい。親しみやすい創作ピッツァの店

宇治市木幡のピッツェリア。東京で修行を積んだ店主が「地元の方に親しみやすい味を」との思いで、オリジナルの窯焼きピッツァを提供している。約26㎝のボリュームで、アツアツの焼きたてをお腹いっぱい味わえるのがうれしい。ランチタイムのピッツァには、サラダと選べるドリンク付き。
オクラと山芋が絶妙にマッチ。特製醤油の「おくらやまピッツァ」

店がある御蔵山商店街にちなみ、オクラと山芋をのせて焼き上げた和風ピッツァ「おくらやま」。オクラの粘りと山芋のシャキシャキ感が心地よく合わさり、つるりとなめらかな口当たりがおいしい。夏限定で始めたところ、常連客から「また食べたい!」と要望があり、通年の定番メニューに仲間入りしたとか。オクラと山芋のほか、しらすとモッツァレラチーズをトッピング。甘じょっぱい特製醤油や、しっかりとした旨みのニンニクで仕上げた、シンプルながら後を引く味わいに、つい手が伸びてしまう。別添えの特製醤油をかければ、生地の香ばしい焼き目に醤油の塩味が加わり、まるで焼き餅のような優しい風味が生まれる。
ほろほろ近江牛が主役。トマトクリームの贅沢ピッツァ

メニューには華やかなピッツァも。「和牛トマト煮込み」は、トマトとクリームソースをベースにしたリッチな一枚。商店街の精肉店から仕入れた近江牛を、ほろほろになるまでトマトなどと煮込み、モッツァレラチーズとともに惜しみなくトッピングして焼き上げる。トマトや肉のエキスがにじみ出た、ジューシーで満足感ある味わいにうっとり。食べた瞬間から肉の重厚な旨みが広がり、その余韻にいつまでも浸りたくなる。

地元に寄り添って10年。個性豊かなピッツァが並ぶ

かつて店主の父が電気店を営んでいた場所に、店をオープンしたのは10年前。会社員からピッツァ職人へと転身したのは40代で、修行先では朝から晩まで手を動かし、師匠の仕事をひたすら目に焼きつけたという。自分の店に石窯を構えてからも研鑽を重ね、現在のスタイルに。今では創作ピッツァを目当てに、帰省する度に立ち寄るリピーターもいるそう。
メニューにはトマト系・クリーム系・チーズ系がバランス良く揃い、季節替わりのピッツァも用意。鶏肉やキノコなど幅広いトッピングを使い、洋風や和風の多彩なピッツァを展開している。店内には4人掛けと6人掛けのテーブルがあり、大人数でシェアしながら楽しめるのもポイント。店主の人柄がにじむ、地元に寄り添う穏やかな空間で、個性豊かなピッツァをぜひ。


