“香りのプロ”が調香したスパイスの香りの余韻に浸るチャイ

京都発の“好奇心を満たす嗅覚探求ブランド”「サンガインセンス」のフラッグシップショップ。2025年8月に烏丸通御池上ルから柳馬場姉小路上ルの築120年になる京町家に移転オープンした。新店舗ではカフェスペースも併設。香りに焦点を当てたドリンクメニューが楽しめる。香りの抽出には、世界にまだ20台ほどしかないCOLDRAW®の抽出機を使用。熱を一切加えず抽出することで、素材の香りと旨みを引き出す新体験ドリンクを提供している。
爽やかな渋みが特徴的なアッサム紅茶を使用した「マサラチャイ」は、シナモンをはじめとした華やかな香りの余韻が続く冬におすすめのドリンク。すっきりとした甘みとミルクのコクに、寒い季節でかじかんだ身心がほどけていく。店内利用のほか、テイクアウトも可能。
坪庭を眺めつつ香りに浸るカフェスペース


坪庭に面した店奥のカフェスペースは、自然光が作り出す壁の陰影が美しい。オーナーの手により整えられた庭には、和の趣の中にホワイトセージやスイートグラス、黒文字など線香の原料になる植物の姿も見える。ドリンク片手に、眺めからも香りの世界を堪能できる空間。
ドリンクと同じ自然香料を使用したオリジナル線香


2019年のオープン以来、オリジナルの線香を作り続けてきたこちらでは、線香に使われる90種類の香原料すべてが自然物。そのうち6割が飲食可能な香原料なのだそう。ドリンクメニューに使われる香料も線香と同じものを使用している。
線香の「チャイ」は、アッサム紅茶の爽やかさと渋みを香りで表現。あとからミルクの香りがふわりと広がり、深い余韻が楽しめる。このほか、ほんのりスパイシーな香りが魅力のフランキンセンスの線香も冬におすすめ。ひんやりした空気の朝でも、焚くと気持ちに張りが出てくる。
店頭では、試し焚きをしてもらいながら自分に合う線香がゆっくり選べる。
築120年を数える京町家をリノベーションした店内は、開放的な雰囲気

天井の一部が京町家の土間を活かした吹き抜けになっているなど、店内は開放的な雰囲気。
カフェスペースのドリンクメニューには、マサラチャイや自然香料をブレンドした「調香珈琲」のほか、「カンパリ」やアブサンといったリキュールをノンアルコールで再現したドリンクもスタンバイ。お酒を飲めない人だけでなく、近年話題の“あえてお酒を飲まない”「ソーバーキュリアス」を選択する人もぜひ。広々とした店内でゆっくりと“嗅覚世界”を堪能してみては。
地下鉄「烏丸御池」駅、「京都市役所前」駅近く

柳馬場通に面した店舗は、京都の町並みに溶け込む外観。玉砂利を踏みしめ、ガラスの引き戸を開ければ、外から見ただけではわからない嗅覚探求の世界が広がっている。
