淡麗で上品な味わいが特徴の中国の白酢タレを使った具だくさん酢豚

4種の野菜と豚肩ロースがゴロゴロと入った酢豚。古老豚(具だくさんの酢豚)1,400円

左京区・聖護院で愛されている上海家庭料理店。気軽な定食メニューが豊富に揃うランチ営業と、一人でも大勢でも気兼ねなくゆっくり楽しめる夜営業と。昼と夜で異なる楽しみ方ができる。

夜のメニューは約100種にも上る。「古老豚(具だくさんの酢豚)」は、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、たけのこ、4種の野菜と豚肩ロースがゴロゴロ入った酢豚。中国の白酢のほか、レモン汁など様々な調味料を加えた甘酢タレは、雑味のないすっきりとした味わい。油が少なく上品な食べ心地ながら、大ぶりに切られた具材の食感が楽しく、満足度の高い逸品。

 

ふくよかな黒酢の風味が効いた衝撃のオリジナル酢豚メニュー

京都肉球(豚肉の肩ロースげんこつ揚げの黒酢がけ)1,800円。下には長芋の素揚げが敷かれている
ツヤツヤと黒光りするその佇まいに息を呑む大迫力の「京都肉球」!

店主曰く「げんこつをイメージして作りました」というこちらはその名も「京都肉球(豚肉の肩ロースげんこつ揚げの黒酢がけ)」。

直径10センチ弱もある球体は、「古老豚(具だくさんの酢豚)」にも使われている豚肩ロースを片栗粉でひとまとめにして、じっくりカラリと揚げたもの。中国・上海の北に隣接する江蘇省鎮江市名産の黒酢を使ったタレをまとったその姿は、まさに「肉球」。フォークとスプーンで真ん中から割って食べると、外側はカリッと、中はむっちりとしてジューシーな仕上がり。芳醇な香りとまろやかな酸味、深いコクが特徴の黒酢の風味がくせになる、ほかのどこにもない酢豚。下に敷かれた長芋の素揚げのシャキシャキ&ほっくりとした食感も箸休めにちょうど良い。

食べ終わったあとは唐揚げやご飯を追加で注文して、余った黒酢タレをかけて食べるという楽しみ方も。このほか、具だくさん酢豚の黒酢バージョンも有り。

 

一人で中華呑みも、大人数でワイワイ宴会も

1階のカウンター席。一人客、二人連れはこちらに
カウンターの上には、常連客がボトルキープした紹興酒がずらり

本格中華料理の店ながら、昼も夜も一人でも気軽に入れるところが嬉しいこちら。カウンターで料理一品と一緒に紹興酒を飲む一人客もいれば、座敷席では地元の保護者会の宴会が催されていることも。

常連客をはじめ、来店客の多くは地元民。自家製ラー油含め八角や桂皮などは使わず、京都の人の舌に馴染むやわらかで上品な味付けにしているのだそう。生活に馴染んだ「いつもの店」として愛されている。「辛くしてほしい」などのリクエストがあれば可能な範囲で対応可能。

 

店名の由来は上海の方言から

1階奥の座敷にかかっているのは七福神ならぬ「八福神」の絵

「七福家」という店名は、上海語で「七」と「吃(食べるの意)」の発音が同じことから洒落を込めてつけられたもの。

ちなみに中国では「七福神」ではなく「八福神」の方が一般的とか。「なぜかというと、お酒の神様が酔っ払って日本へと渡る船に乗れなかったとも言われています」と上海出身の洪(コウ)さん。

 

丸太町通東大路東入ルの路地で愛されてもうすぐ20年

気をつけていないと通り過ぎてしまいそうな外観。丸太町通にある黄色い看板が目印

東山丸太町交差点から東に徒歩数分。丸太町から南に伸びる細い路地にある。2006年のオープンから今年で20年。長年京都市民に愛されてきたたおやかな上海家庭料理をぜひ。