スパイスの香りに、欧風カレーのコクを|LOVE THE CURRY VOL.100

インデアンカレー(M)1,000円※ディナー限定

京都府庁前、丸太町通沿いに新登場したカレー店。店主が趣味で京都や大阪の店を食べ歩き、自宅で研究を重ねてきたカレーが、間借り営業やイベント出店へと発展。2025年12月、満を持して実店舗をオープンした。

メニューに並ぶのは、「チキン」「キーマ」「ポーク」「エビ」と、ディナー限定「インデアン」の5種類。

厨房にずらりと並ぶスパイス瓶。独自の配合で豊かな香りを生み出す

目指すのは「毎週食べたくなるカレー」。一過性のトレンドに流されず、長く愛される味を追求。20種類以上のスパイスの香りに、欧風カレーのコクと旨みを重ね、親しみやすい一皿に仕上げている。

 

温故知新の一皿、「インデアンカレー」

ルーとライスを炒め合わせた、シンプルでレトロなビジュアル

「インデアンカレー」は、店主の好きな言葉「温故知新」を体現。幼少期に出会った大阪の名店「自由軒」、今も通う佛教大そばの老舗喫茶店「カフェ・シェ・トワ・ブンブン」のような、ルーとライスを混ぜ合わせる昭和レトロなスタイルを踏襲。両店に共通する「手頃で、満腹になれて、温もりのある味」を、「スパイスインマイヘッド」流に再構築した。

定番のチキンカレーに、ウスターがベースの自家製ソースとバターを合わせ、ご飯を加えて炒める。仕上げにスパイスと粉チーズを振り、中央にサワークリームをトッピングして完成する。

自家製サワークリームが、コクと旨みをさらに引き立てる

たっぷり入った玉ねぎの甘みとトマトの酸味が、爽やかなひと口目。続いて、チキンの旨みとバターの芳醇なコク、スパイスの奥行きが重なり、力強い味わいが広がる。ここで効いてくるのが、ディルと玉ねぎを入れた自家製サワークリーム。シャキッとした食感と清涼感が、カレーに軽やかさと立体感を与え、後味をすっと引き締める。

ご飯は京都「八代目儀兵衛」によるオリジナルブレンド。日本の食文化に根差したカレーを目指し、バスマティではなく日本の米を選んだという。瑞々しくふくよかな味わいがどのカレーともよく合う。「インデアンカレー」はM(300g)とL(400g)の2サイズ。Mでも十分なボリューム。一皿でお腹はしっかり満たされる。

 

イエローを差し色にした、アーバン・インダストリアルな店内

太陽や輝きを表すイエローが、鮮やかに空間を引き締める
アメリカの住宅のプールをイメージしたモザイクタイルのカウンター
スケートボードパークのアールの傾斜を模したカウンター端の造作

また、幼少期から親しんだスケートボードカルチャーや、昔働いていた店のコンクリート打ちっぱなしの内装など、店主がこれまでの人生で感じた「格好いい」シーンやアイテムも店づくりに生かされている。

入口すぐには立ち飲み用ハイカウンターが設けられている

今後は、スパイスを使った一品やカクテルなどをより充実させて、立ち飲みスタイルの営業も構想中とか。現在は、カレーのサイドメニューとして、ジャークチキン、ラペ、グリーンサラダを提供中。これからの展開も目が離せない。

 

丸太町通沿い。街に根づく新しいカレー店

間口が狭く奥行きのある、いわゆる“うなぎの寝床”の店構え
通りに向けて掲げた、黒と黄色の丸看板が目印

丸太町通の西洞院から西へすぐにオープンして数ヶ月。「街の食堂として、気軽に訪れてほしい」という願い通り、毎週通う常連客も付き始めたという。明るいイエローが輝く店内は、ふらりと入りやすい雰囲気。日常に寄り添う一軒として、すっかり街の風景に馴染んでいる。これからますますファンを増やしそうな注目店。