2025年1月からスタートしたイートインスペースで一服

好きなケーキとドリンクが選べる「ケーキセット1,200円」。一番人気のケーキはもちろんアップルパイ(サブレアマンド付き)

建て替えリニューアルオープンからちょうど1周年を迎える「洋菓子のバイカル 下鴨本店」。2025年は創業70周年イヤーにあたり、1月からはリクエストに応えてイートイン利用もできるようになった。

好きなケーキとドリンクを組み合わせて楽しめる「ケーキセット」の一番人気は、創業当時からの看板商品「アップルパイ」。基本的なレシピは守りつつ、少しずつブラッシュアップを重ねてきたというその味は、シナモンがやわらかく香り、甘さ控えめの上品で軽やかなおいしさ。

りんごには独自の配合でシロップ漬けにし、貨物列車にのって京都までやってくるという青森県産の紅玉を用いる。シャキシャキとした歯ごたえを大切に、ザラメ糖、シナモン、バター、アップルワインで味を「中に入れるように」パティシエが炊き上げる。また、厳選したフレッシュバターを使用するパイ生地は、折りと寝かせの工程を計4回、3日間という時間と手間をかけて作られる。

約257層から成るパイ生地の、ふわっとサクサクした食感をイートイン利用ならその場で楽しめるのが嬉しい。

 

持ち帰り用のホールのアップルパイは3サイズ

アプリコットジャムのツヤツヤとした照りが美しい「アップルパイ」SS(直径約14cm)2,100円

テイクアウトは、カットされたもののほかにホールでSS・S・Mサイズが揃う。SSサイズは2~3人で気軽に1台分け合える楽しさと、ふわっと立ち上がったパイのフチ部分がたっぷり味わえるのが嬉しい。時間とともにパイ生地がしっとりとし、りんごの甘みや酸味が落ち着いてくる変化にも注目。要冷蔵。

また下鴨本店では、2025年9月から毎週日曜にSSサイズ限定で焼き立てのアップルパイの販売をスタート。こちらは表面にアプリコットジャムは塗らず、サクサク食感とバターの風味を活かした特別仕様。まるで焼きりんごのようなりんごのトロトロ食感も「焼き立て」ならでは。正午以降順次焼き上がる。

 

一歩足を踏み入れると「スイーツの幸せ」に心の底から満たされる店内

自然光が入る開放的で穏やかな雰囲気の店内。真ん中には赤色を配したショーケースが目を引く
大きなガラス窓越しに工房の様子が間近に見られる。タイミングが合えば、アップルパイが作られているところに出会えるかも
まるでジュエリーのように輝くショーケースのスイーツたち

店内には甘い香りが漂い、一歩足を踏み入れた瞬間から「スイーツの幸せ」に心の底から満たされる。朝一番から「いつもの品」を買い求める常連客の姿も。「洋菓子のバイカル」として長年京都で愛されてきた歴史を感じる。

 

下鴨本通と北大路通の南西角に

2025年11月15日でちょうど建て替えリニューアルオープンから満1周年を迎えた

贈り物はもちろん、自分だけの小さな幸せも。洋菓子のおいしさと豊かさを京都でひろめてきた「バイカル」の“今”に直に触れられる。店舗南側に無料駐車場有り(5台)。