自家製タルタルソースがたっぷりかかったオリジナルお好み焼き

河原町通今出川下ルで長年愛されている「お好み居酒屋」。お好み焼きや焼きそば、鉄板焼に加え、旬の食材を使った居酒屋メニューがなんと200種類以上揃う。
看板メニューは「タルタルソース玉」。自家製のタルタルソースがたっぷりかかったオリジナルお好み焼きで、タルタルソースの卵のコク、玉ねぎの甘みに、生地に加えたツナの旨みがマッチして、スナック感覚で楽しめる一品。

お好み焼きには厳選した真昆布と鰹節で毎日取る白だし、数種の鶏ガラと野菜を何時間も煮込んだ鶏ガラスープ、さらに数種の荒節をブレンドして煮出した出汁の3種を合わせて使用。選び抜いた小麦粉に山芋もミックスして鉄板で焼けば、外はカリッと、中はふわっと。ひと食みすればフワンと出汁が香り、旨みの足腰の強い「ぞろんぱ」ならではの優しいお好み焼きになる。
タルタルソースのほか、タレやドレッシング、辛味噌、チリソースなどの調味料はすべて自家製。ここだけの味に慣れ親しんだ地元客に愛されている。
鉄板焼きメニューの人気者「ひとくちステーキ」

30種を超えるお好み焼き系メニューのほか、鉄板焼きメニューも牛肉、豚肉、鶏肉、魚介、野菜系など、多彩なラインナップが楽しい。なかでも人気は「ひとくちステーキ」。ハラミなどの160グラムの精肉が絶妙な焼き加減で味わえる。

塩コショウにはアンデスの岩塩を使用。シンプルなだけに素材と技術が際立つ一品。レモンをキュッと絞り、プロの技で焼き上げられた肉とシャキシャキのもやしを頬張れば、幸せ気分間違いなし。
ただの「お好み焼き屋」じゃない。「お好み居酒屋」として40年

気取らない雰囲気は、地元のグループ客や家族連れでにぎわう一方、一人客も入りやすい。京都市中央市場から仕入れる野菜や精肉店が厳選した肉類、調味料や小麦粉など、使用する食材はできる限りクオリティを追求する。また、旬の食材が味わえる一品料理も自慢。「お好み焼き屋」の域を超えた黒板の品書きにもぜひ注目を。どれもお手頃な価格が嬉しい。

一度聞いたら忘れられない店名「ぞろんぱ」
河原町通の西側に面す。ちょっとファンシーな「ぞろんぱ」の看板が目印
聞き慣れない「ぞろんぱ」という店名は、創業者の地元・石川の方言を由来にした造語だとか。現在は3代目の店主が笑顔で看板を守る。