旬のりんごをたっぷり使ったスイーツは、冬の甘酸っぱいお楽しみ。タルトタタンにアップルクランブル、アップルパイにりんごのミルフィーユ。りんごが主役のケーキを集めました!
リンゴの香りと味わいを心ゆくまで。[La KLASSIQUE]の「アップルクランブル」と「タルトタタン」

下鴨・糺の森そばにある洋菓子店。季節のフルーツを使った生菓子などが種類豊富に揃う。
今の旬はリンゴ。毎年同じ品種が手に入るとは限らないため、その年の味わいや水分量に合わせてスイーツを仕上げる。
今年は、青森県産「トキ」を使ったアップルクランブルと、山形県産「紅玉」を使ったタルトタタンが登場。どちらも軽やかな食べ心地で、「また食べたい」と思わずにはいられない。
リンゴのおいしさをゆっくりと閉じ込めた上品なアップルクランブルは、爽やかな甘みが引き立つ。クランブルの塩味と、リンゴの甘みとのコントラストが絶妙。メリハリのある味わいが、最後の一口まで続く。
リンゴ果汁入りのナパージュでキラキラと輝くタルトタタンは、紅玉ならではの酸味、甘み、みずみずしさ、香りを余すことなく堪能できる。上にのったホイップクリームを絡めて食べると、リンゴの甘酸っぱさがまろやかに変化するのもうれしい。
[more]で見つけた、冬限定のおいしさ「りんごのミルフィーユ」

川端丸太町の交差点から東へすぐ。グレーの外壁に木と金属の質感が重なる、通りに開けた大きな窓が印象的なカフェ。
メニューは、野菜がたっぷり摂れるプレートランチやベーコンをのせたフレンチトーストなどのフードに、バスクチーズケーキをはじめとした数種類のデザート、ドリンクが揃う。
旬のりんごを薄くスライスし、幾層にも重ねて焼いた「りんごのミルフィーユ」は、毎年冬に登場する季節限定スイーツ。
焼成により果実の水分がじんわり染み出し、生地全体がしっとりした食感に仕上がっている。爽やかな甘さに、ふわりとラム酒の余韻が上品に香る。シャキッと食感が残るりんごに、ほろ苦いキャラメルソースとサクサクのクランブル、スライスアーモンドが香ばしさを重ね、寒い季節にぴったりの味わいに。
りんごのみずみずしさを味わう[アカツキコーヒー]の軽やかな「タルト・タタン」

左京区一乗寺の東大路通沿い。白川疎水近く、地蔵本児童公園のすぐそばに佇む、コーヒーとお菓子の店。
ショーケースには、その日の焼菓子やケーキが種類豊富に揃い、旬素材を使ったお菓子も季節ごとに登場。秋から初冬にかけてのお楽しみは、りんごを贅沢に使った「タルト・タタン」。
りんごのカラメル煮は、火を入れすぎず、果実感を残したみずみずしい食感。苦みは控えめで、ほのかな酸味が爽やかに広がる。発酵バター香るサブレとダマンドのタルト生地は、フォークがスッと通るほどけやすさで、生地に染みたカラメルが香ばしいアクセントに。りんごと生地の、香りと食感が心地よく調和。注文ごとに泡立てる生クリームが、ひと口の印象をやわらかくまとめてくれる。
豆そのものが持つ果実味の余韻がすっと伸びる、穏やかな浅煎りコーヒーによく合うケーキ。
[洋菓子のバイカル 下鴨本店]でイートインできる。1955年の創業から愛されるロングセラー「アップルパイ」

建て替えリニューアルオープンからちょうど1周年を迎える「洋菓子のバイカル 下鴨本店」。2025年は創業70周年イヤーにあたり、1月からはリクエストに応えてイートイン利用もできるようになった。
好きなケーキとドリンクを組み合わせて楽しめる「ケーキセット」の一番人気は、創業当時からの看板商品「アップルパイ」。基本的なレシピは守りつつ、少しずつブラッシュアップを重ねてきたというその味は、シナモンがやわらかく香り、甘さ控えめの上品で軽やかなおいしさ。
りんごには独自の配合でシロップ漬けにし、貨物列車にのって京都までやってくるという青森県産の紅玉を用いる。シャキシャキとした歯ごたえを大切に、ザラメ糖、シナモン、バター、アップルワインで味を「中に入れるように」パティシエが炊き上げる。また、厳選したフレッシュバターを使用するパイ生地は、折りと寝かせの工程を計4回、3日間という時間と手間をかけて作られる。
約257層から成るパイ生地の、ふわっとサクサクした食感をイートイン利用ならその場で楽しめるのが嬉しい。
