店主、そして家主の美的感覚がうまく調和した空間


京都駅から徒歩10分弱。高倉通沿いにひるがえる、小さな白いのれんが目印のカフェ。大正元年に建てられた築110年の日本家屋で、ゆっくりとお茶を愉しむことができる。敷石が続く玄関の引き戸を開け、靴を脱いで上がれば、庭の緑も眩しい和の設えが目に飛び込んでくる。建てられた当時そのままの姿にも思えるものの、実は1階は天井、柱、壁以外ほとんど手を加えたものなのだとか。昔ながらの空間と、店主、そして家主の美的感覚がうまく調和し、はからずも外の喧騒を忘れさせる。

毎月第1金曜には筆文字教室(3,000円)を開催。また、茶器の選び方から学べ、お茶がおいしく、楽しくなるプライベートレッスン(2,700円)も受付中。

日本茶、紅茶、中国茶。どれにしようか迷ったら、ぜひ一度相談を。


品書きには、日本茶、紅茶、中国茶が並ぶ。どれにしようか迷ったら、ぜひ一度相談を。「手摘み玉露」は、「お茶のイメージが変わった」という声も上がるおすすめメニューのうちのひとつ。まずは茶葉を目で愉しむところから。お茶の味を左右する肝心な一煎目は、店主の田中さんの手で淹れられるから初心者も安心。手摘みの玉露ならではの、まろやかな旨み、ふくよかな甘みを心置きなく堪能できる。ちゅるんとなめらか、モチモチの、黒胡麻と胡桃2種の自家製豆腐白玉付き。1,500円