スペインの郷土料理を揃える、本格スペインバル

二条木屋町の南西角にある、この道一筋のシェフが腕をふるうスペインバル。店名の「シャティバ」とは、スペイン・バレンシア州にある街の名前で、地中海に面した南東部、バレンシアとアリカンテの間に位置する。店内にはスペイン国旗とともにシャティバの市旗が掲げられており、さながら本場のバルにいるような空気を感じられる。
郷土料理を中心に、タパスから肉料理、魚介料理、米料理まで、スペイン全土の料理を揃え、ビールを片手に盛り上がるグループから家族連れまで、幅広く支持されている。スペインの米料理と言えば、日本では「パエージャ(パエリア)」が有名だが、こちらではパエージャとともに「アロス・ア・バンダ」というメニューも定番として用意する。
濃厚な魚介の風味をまとった米料理「アロス・ア・バンダ」

「アロス・ア・バンダ」は、スペイン南東部のバレンシア地方やアリカンテ近郊の海沿いの街を代表する魚介を使った米料理。パエージャと同様に米を平鍋で炊いたものだが、具がほとんど入らず、味わいはパエージャより濃厚という違いがある。もとは漁師が市場に出せなかった魚介で作った「漁師飯」が起源とされるが、今ではスペイン全土のレストランで味わえる本格料理として定着している。
平鍋に米を入れ、魚介の出汁を注いで炊き上げるのが基本。こちらでは、料理に使った魚のアラなどでとったスープで炊き上げている。パエージャより多くのスープを使い、じっくり煮詰めるため味わいは格段に濃い。

最近では、食感のアクセントや彩りとして少しの具材を入れることが多いそう。こちらでも、小さなイカと剥きエビを一緒に炊いている。濃いオレンジ色に染まった鍋の中、スープをたっぷり吸った米はひと粒ひと粒が魚介の旨みをまとい、まるで食べるソースのよう。鍋に触れていた部分は香ばしく、噛むほどに香りが広がる。
たっぷりのレモン果汁とニンニク、卵と油で作る自家製のアリオリソースが添えられる。濃厚な魚介の旨みが、レモンの爽やかさでさっぱりとした後口に。濃い味わいが酒のアテにもぴったりで、ワインなら白はもちろん、軽めの赤とのマリアージュもおすすめ。
一緒に食べたい定番料理「イカのスミ炒め煮」

スペインの定番料理のひとつ「イカのスミ炒め煮」は、「アロス・ア・バンダ」に合わせたい一品。アヒージョなどに使われる耐熱陶器「カズエラ」の中でぐつぐつと煮立つソースが食欲をそそる。
炒めたイカにトマトやイカスミを合わせて煮た一皿は、コク深くまろやかでイカの旨みがたまらない。イカの種類は仕入れによって変わり、この日は身が締まって甘みのある、長崎県平戸のイカを使用。自家製パンが添えられるので、イカスミのソースにたっぷり浸して食べたい。
バルとしても、レストランとしても使える2フロアの店内



店内は2フロアに分かれ、1階はカウンターがメイン。パンからソーセージ、デザートまで自家製するシェフが働くオープンキッチンからは、仕上がっていく料理の香りが漂ってくる。2階はゆっくりと料理を楽しめるテーブル席になっている。8名から貸し切りに対応しており、15名程度までなら宴会やパーティーも可能。コース料理など宴会メニューの相談にも応じている。
ビールからデザートまで、夜を通して楽しめる


店名には「BAR-CERVECERIA(バル・セルベセリア)」と冠されている。「CERVECERIA(セルベセリア)」はビアホールやビール専門店を指す言葉。「BAR-CERVECERIA」はビールを軸に食事もしっかり楽しめるバルで、スペインの街角でよく見かけるスタイル。こちらでもスペイン産の生ビールや瓶ビールを揃えるほか、スペイン産スパークリングワインCAVA(カヴァ)や自家製サングリアも用意する。また、スペインのバルには欠かせないエスプレッソや、ブランマンジェ・カタラーナ・バスク風チーズケーキなどのデザートも揃い、食前のビールから食後のエスプレッソまで、一晩を通して楽しめる。
