日常に溶け込むタンザニア料理。ピラウとサモサ

タンザニア出身の店主が手がける、タンザニア料理店。現地でソウルフードの「ウガリ」をはじめ、日本ではなかなか味わえない貴重な料理が楽しめる。
スパイスがたっぷりの炊き込みごはん「ピラウ」に、カリカリで揚げたての「サモサ」を合わせると、現地で親しまれているスタイルに。日常に寄り添うカジュアルな料理で、つい誰かとテーブルを囲みたくなる。
現地の味を日本で。香り立つスパイスのピラウ

香ばしいスパイスが食欲をそそるピラウ。ピラウとは、ジャスミンライスを主役に、玉ねぎなどの野菜や肉、スパイスと一緒に炒め、水で炊き上げる家庭料理。現地ではガス火で鍋を使って炊くが、日本のガスコンロでは火加減の調整が難しいため、炊飯器を使用しているという。
味の決め手は、タンザニアから仕入れたピラウ専用の「ピラウマサラ」。ニンニクの風味をしっかりと効かせ、個性豊かな複数のスパイスをブレンドしている。米や肉がスパイシーな香りに包まれ、旨みが際立つシャープな味わい。店のスタッフによると辛すぎず、日本人が食べやすい料理なのだとか。
レモンと塩でさっぱり仕上げた、カチュンバリを添えて

ピラウは、クリスマスなどの季節行事や冠婚葬祭で、大人数が集まる食卓に欠かせない伝統料理。店では野菜の「カチュンバリ」を添えて提供している。カチュンバリはキャベツ、ニンジン、玉ねぎを、レモンと塩でシンプルに味を整えたサラダ。レモンの酸味が心地よく、さっぱりとした味わいで、ピラウの旨みを爽やかにまとめ上げる。
冷めてもパリパリ。ミンチの旨み広がるサモサ

店主自慢のレシピで仕上げた、揚げたてのサモサ。中にはミンチ肉や青ネギがぎっしりと詰まり、ひと口頬張れば力強い旨みが広がる。時間が経っても皮はパリパリ食感をキープ。香ばしい皮とジューシーな具材が生み出す食感のコントラストが印象的で、噛むたびに心が躍る。味変には、別添えの赤いソースを。少しつけて食べると、唐辛子やハバネロのヒリヒリとした辛みとフルーティーな酸味が加わり、ミンチの旨みが引き立つ。サモサは1個から注文可能。

味も、目も、耳も。タンザニアを満喫できる店

「店に一歩足を踏み入れると、まるでタンザニアにいるかのような雰囲気」と笑顔で語る店主。BGMに現地の音楽が流れ、大自然の中でのびのびと過ごす動物や人々を描いたインテリアが、店内のあちこちに並ぶ。タンザニアに行ったことがない人でも、ゆったりと時が流れる現地の空気を感じながら、のんびり過ごせそう。五感でタンザニアを堪能でき、店主の人柄にも触れられる、温かみのある一軒。


