海外の伝統画法によって描かれた「桃太郎」の挿絵を展示


本展覧会は、日本の昔話である桃太郎を、英語、インドネシア語、ペルシア語に翻訳をし、タンザニア、インドネシア、イランの伝統絵画の画家に挿絵を描いて貰う、というプロジェクトです。日本では誰もが知っている桃太郎を、物語についての背景知識を持たない海外の画家が描けば、お国柄や地域性が出た多様な桃太郎が仕上がるのではないかと考え、2022年7月にプロジェクトを始めました。発足時点では伝統絵画の画家との伝手はありませんでしたが、様々な人の支えで1年後の2023年7月には全ての絵が完成しました。本展覧会では、日本の伝統的なおとぎ話であり、また、海外との繋がりを持つ桃太郎をテーマに据え、ある国の物語が別の国の伝統に則って絵画を作ることで、人々が心のやり取りができるような場づくりを目指しました。

 

大人から子どもまで幅広く楽しめる展覧会


日本人であれば馴染みのある「桃太郎」を、世界3カ国の伝統絵画の技法で描きました。タンザニアのティンガティンガアート、インドネシアのバトゥアン絵画、イランのミニアチュール。合計22枚の絵画は本展覧会の為に制作したもので、この度、世界初公開となります。

今回参加した画家の皆さんは桃太郎を知りません。「鬼」、「きびだんご」、「どんぶらこ」といった日本特有の言葉は、独自の解釈をしてもらいました。そして、それぞれの国の文化と日本の桃太郎が融合することで、懐かしくも新しい姿の桃太郎が誕生しました。

なお、本展覧会の発案及び準備の総合指揮を取ったのは若き現役商社マン。日本と世界の距離が近くなるためにはどうしたら良いのかを徹底的に考えた結果、今回の展覧会主催に行き着きました。

大人から子どもまで幅広く楽しめる展覧会となっています。海を渡り、さまざまな姿に変わる桃太郎と物語をお楽しみください。

 

展覧会「世界の桃太郎展~どんぶらこ、海を渡る~」 開催概要


会期 2023年12月13日(水)-17日(日)
時間 10:00~18:00 ※最終日のみ16:00
会場 京都文化博物館(〒604-8183 京都府京都市中京区三条高倉)
観覧料 500円
主催 Culpedia
Webサイト https://culpediajp.com/momotaroproject/

 

 

■主催団体について
Culpediaは、文化という共通言語の可能性に賭け、国・地域(横)、時代・世代(縦)など、人と人との間に立ちはだかる枠や壁を乗り越え、人間社会の平和を実現する団体として、2020年に活動を開始しました。英語で文化を意味するCultureと百科事典を意味するPediaを繋げ、文化の百科事典のような存在になりたいと思い、社会人有志と学生が集まり結成されました。日本のみならず世界で進行する文化の消滅への継承と、国境を越えた文化交流の推進を活動軸としています。「日本が世界の文化を担い、日本の文化が世界の文化を担う」社会を実現し、世界平和に少しでも貢献できるよう日々活動をしています。

後援
京都市、岡山県、岡山市
協賛: 株式会社廣榮堂、株式会社イー・ピー・アイ、戸敷一太氏、堀田哲平氏
協力: 株式会社大入、株式会社バラカ