石清水八幡宮門前で100余年


1764年に初代が大津・走井の名水を用いて餡餅をつくったことに始まる「走井餅」の歴史。明治43年に京都・八幡の地に引き継がれ、以来、石清水八幡宮の門前菓子として親しまれてきた。滋賀羽二重米を毎朝その日の分だけ杵つきする餅に、北海道産小豆を鬼ザラ糖で炊いたこし餡を手包み。餅はしっとり柔らかく、餡はすっきり上品な甘さの、変わらぬ伝統の味。八幡の抹茶とほっとひと息。名物 走井餅 抹茶セット700円

平安時代の伝説の刀工が走井で名剣を鍛えた故事にちなみ刀の荒身を表した形に。素朴な美味しさに、つい「もう一つ」と手が伸びる。10個入り1,400円

手作りにこだわり丁寧に作る走井餅


11代目を継ぐ井口香苗さんは言う。「その神社の門前でしか食べられない、お参りをした思い出とともに心に残るもの。それが門前菓子の役割だと思います。石清水八幡宮に恥をかかせられない、その思いで手作りにこだわり丁寧に作っています」。