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「いびつでもぬくもりあるものが好き」並ぶ器と道具に店主の暮らしがにじむ


毎日使う食器や道具がお気に入りばかりだったら、それはなんて楽しく、心豊かな暮らしだろう。「トリバザール」に並ぶのは、店主・小西桜さんが見つけて集めた、好きな形、好きな色、好きな使い心地の、食にまつわる生活雑貨たち。芸術系短大の陶芸コースを卒業後、恵文社一乗寺店で雑貨・ギャラリースペースを担当していた小西さん。アート雑貨などを扱っていたが、「もっと身近な生活にまつわるものがやりたい」と、この場所に好きなものだけを揃える雑貨店をオープンした。扱うものは季節に合わせたり新しい出会いがあったりして変わることもあるけれど、「使ってみていいと思ったものを中心に」という小西さんのスタンスはずっと変わらず、今年で13年目。

小西さんが好きなもの。それは「木目や形がひとつひとつ違うような」「味のある」もの。「木のボードひとつに真剣に悩まれる方もいて。買ってもらうときにそういう楽しみがあるものがいいですよね」。同じものでも釉薬の具合や形の異なる手仕事の器、木目の様々な木のカトラリーやトレイ、いびつなカゴ…。使う場面を想像しながら好みの形や木目を選ぶ。それがトリバザールでの楽しみ。

「自分では気づかなかったけど、寒色が好きみたいで」と、青や緑、グレーの器が多く並ぶ。それもまたトリバザールらしさ。それでいて柔らかなぬくもりを感じる店内。内装に木が多用されていることや自然素材の商品が多いこともあるだろうけれど、好きなものに囲まれ自然体で店に立つ小西さんのまとう空気がそう感じさせるのかもしれない。

レジ前に吊るされた南インドの伝統布ルンギで作ったショルダーバッグ。青系のチェック柄が気に入り、表裏で柄が異なるリバーシブルにし「性別年齢関係なく誰もが持ちやすい大きさ」にデザインしたオリジナル。ひとつひとつの品に対する愛情に満ちたこの店は、ずっと変わらず、これからもここにあってほしい。

作家の器もアジアのキッチン道具も、区別せずにレイアウト


大分県日田市・小鹿田焼の器は現地で直接交渉して仕入れ始めたもの。飛び鉋模様の、手仕事による器ごとの違いを楽しんで。

アンティークもアンティーク調も、作家の器もアジアのキッチン道具も、日本の品もアジアやアフリカの品も区別せずにレイアウト。益子焼のプレートや美濃焼のマグ、ホーローのカトラリー、ベトナムグラス、焼きとうもろこしのピクルスなどがレイアウトされたトリバザールらしい一角。

大分で作陶する薬師寺和夫さん作の陶器のコーヒードリッパーとマグのセットも人気商品のひとつ。