最近、何かと気になる日本のコメ事情。あまりに気になり過ぎて、今度は世界のおこめグルメまで知りたくなってきませんか?そこで、京都で食べられる世界のおこめグルメを集めました!
ナンプラーの風味とおこげの旨みがやみつき!御薗橋[TUK TUK]のタイ風海老チャーハン「カオパット」

上賀茂神社近くの御薗橋通で2023年末にオープンしたタイ料理店。
店主はタイの東海岸・パタヤ出身で、実家が料理店を営んでいたことから子どもの頃から料理を始めた筋金入りの料理人。タイと日本で長年腕を振るってきたベテランで、この店では調味料からタイのものを使った本格的な本場の味が楽しめる。
タイ風チャーハン「カオパット」は子どもから大人まで幅広く人気があるご飯メニュー。具材は海老と豚から選べ、断然海老の注文の方が多いとか。プリプリの海老がご飯の頂上に鎮座するその姿は、見ているだけで食欲をそそる。その他の具は、卵、玉ねぎ、にんじん。ナンプラーが香り、ほんの少し加えた砂糖が塩味を引き立てる。香ばしいおこげもところどころ見え隠れして、スプーンで頬張ればなんともいえない風味と旨みが鼻から抜けていく。
組み合わせて楽しい単品メニューも充実。「トムカーガイ」は、ハーブが爽やかに香るココナッツミルクのスープ。タイのしょうが「カー」やレモングラス、バジルやパクチーが爽やかに香り、鶏肉の旨みやタイのラー油「ナムプリックパオ」、唐辛子の辛みをココナッツミルクがまとめ上げる。まろやかで複雑ながら淡麗な味わいは、お酒にもよく合う。
魚介の旨みをまるごと。二条木屋町角のスペインバル[Xàtiva]で見つけた米料理「アロス・ア・バンダ」

二条木屋町の南西角にある、この道一筋のシェフが腕をふるうスペインバル。
スペインの米料理と言えば、日本では「パエージャ(パエリア)」が有名だが、こちらではパエージャとともに「アロス・ア・バンダ」というメニューも定番として用意する。
「アロス・ア・バンダ」は、スペイン南東部のバレンシア地方やアリカンテ近郊の海沿いの街を代表する魚介を使った米料理。パエージャと同様に米を平鍋で炊いたものだが、具がほとんど入らず、味わいはパエージャより濃厚という違いがある。
平鍋に米を入れ、魚介の出汁を注いで炊き上げるのが基本。こちらでは、料理に使った魚のアラなどでとったスープで炊き上げている。パエージャより多くのスープを使い、じっくり煮詰めるため味わいは格段に濃い。スープをたっぷり吸った米はひと粒ひと粒が魚介の旨みをまとい、まるで食べるソースのよう。鍋に触れていた部分は香ばしく、噛むほどに香りが広がる。
たっぷりのレモン果汁とニンニク、卵と油で作る自家製のアリオリソースが添えられる。濃厚な魚介の旨みが、レモンの爽やかさでさっぱりとした後口に。濃い味わいが酒のアテにもぴったりで、ワインなら白はもちろん、軽めの赤とのマリアージュもおすすめ。
タンザニア出身の店主が届ける本場の味。中書島[R.M.Asili Cafe & Dining]のスパイス炊き込みごはん「ピラウ」

タンザニア出身の店主が手掛けるタンザニア料理店。日本ではなかなか味わえない貴重な料理が楽しめる。
炊き込みごはん「ピラウ」は香ばしいスパイスが食欲をそそる。ピラウとは、ジャスミンライスを主役に、玉ねぎなどの野菜や肉、スパイスと一緒に炒め、水で炊き上げる家庭料理。現地ではガス火で鍋を使って炊くが、日本のガスコンロでは火加減の調整が難しいため、炊飯器を使用しているという。
味の決め手は、タンザニアから仕入れたピラウ専用の「ピラウマサラ」。ニンニクの風味をしっかりと効かせ、個性豊かな複数のスパイスをブレンドしている。米や肉がスパイシーな香りに包まれ、旨みが際立つシャープな味わい。店のスタッフによると辛すぎず、日本人が食べやすい料理なのだとか。
クリスマスなどの季節行事や冠婚葬祭で、大人数が集まる食卓に欠かせない伝統料理。店では野菜の「カチュンバリ」を添えて提供している。カチュンバリはキャベツ、ニンジン、玉ねぎを、レモンと塩でシンプルに味を整えたサラダ。レモンの酸味が心地よく、さっぱりとした味わいで、ピラウの旨みを爽やかにまとめ上げる。
